どんなに小さなミキシングルームでも、正しい設計を行えばスタジオクオリティのサウンドに
SPU Mix Room x Trandar
「狭い部屋でも本当に実用的な高音質で録音できるのか?」「狭い部屋特有の強い反響音にはどう対処すればいいのか?」「普通の壁と音響専用に設計された壁とで、どれほどの違いがあるのか?」
その答えがSPU Mix Roomです。すべての平方インチが完璧なサウンドのために機能するよう設計された、コンパクトなミキシングルームです。

📖 SPU Mix Roomのストーリー — 広さが制約にならない時代へ
音楽制作の世界において、ミュージシャンやサウンドエンジニアの誰もが知っている通り、「部屋」こそが最も重要な楽器です。
どれほど高価なマイクを使おうとも、どれほど強力なDAWを使用しようとも、録音に使用する部屋に適切な音響設計が施されていなければ、すべてが無意味になってしまいます。
SPUが求めたのは、プロフェッショナルな品質を備え、実際に使えるミキシングルームであること。しかしそれは、限られたスペースの中に収める必要がありました。この課題こそが、本プロジェクトにおける最も緻密な設計の出発点となりました。
🔊 小さな部屋が抱える問題 — 狭ければ狭いほど、音の悩みは深刻に
多くの人が見落としがちなのは、小さな部屋の音響設計のほうが、大きな部屋よりもはるかに難しいという事実です。
限られた空間では4面の壁が近すぎりため、楽器やモニタースピーカーから発生した音波が壁に当たり、わずかコンマ数秒でリスナーへと跳ね返ってきます。これにより定常波(Standing Waves)やフラッターエコー(Flutter Echo)と呼ばれる現象が引き起こされ、室内の聴覚的体験が現実のサウンドからかけ離れたものに歪められてしまいます。
その結果、その部屋で行ったミックスを別のサウンドシステムで再生した際に、どこか不自然に感じたり、低音が強すぎたり、高音が欠けていたりすることになります。なぜなら、その部屋で聞こえていたのは純粋な音ではなく、部屋によって歪められた音だったからです。
これこそが、最初の楽器のプラグを差し込む前に解決しなければならない問題でした。


🛠 音のためにデザインされた解決策 — Trandarのトータルシステム
デザインチームは、Trandarの材料をシステム全体に採用しました。それぞれのパーツが明確な役割を持ち、正確に連携して機能します。
✅ Trandar Hitech Wall — 外界を完全に遮断する遮音壁
室内の音質について語る前に、まずは外部からの音が一切入らず、室内での練習や録音の音が外部の空間に漏れ出さないことを確実にしなければなりません。
HitechWallは、堅牢な第一の音響バリア(Acoustic Barrier)として機能します。高周波・低周波の双方に対して優れた遮音性能を発揮し、ミキシングルームを外界から完全に切り離された空間へと仕上げます。
✅ Trandar Hitech Ceiling — 上方へ向かう反響音を吸収する天井
壁面が傾斜して設計されている場合、壁で反射した音は天井へと向かいます。そのため、Hitech Ceilingには、その地点で反響音の移動を終わらせる(収束させる)のに十分な高い吸音性能が求められます。
音が部屋の中でいつまでも回り続けるのではなく、Hitech Ceilingに吸収されて消えることで、室内で聞こえる音は干渉のない音源本来のサウンドとなります。
✅ Trandar Series E — あらゆる周波数帯域の音をコントロールする表面材
Series Eは、小さな部屋で問題になりやすい中音域のサウンドを吸収し、部屋全体の音響特性(Acoustic Response)に心地よさを加えます。また、重複する反射によって生じるカラーレーション(Coloration)を軽減し、モニターから出力されるサウンドを可能な限り原音に近く、フラットでニュートラルな状態へと導きます。

✅ Trandar Zivanaを5度傾けて設置 — このルームデザインの核心
これが本プロジェクトのデザインにおけるマーストローク(決定打)です。
Zivanaは壁面に対して垂直から5度外側に傾けて設置されています。一見すると小さなディテールに思えるかもしれませんが、ここに普通のミックスルームとプロフェッショナル仕様のミックスルームとの決定的な違いがあります。
壁を5度傾けることで、壁に衝突した音波はリスナーに向かって直接跳ね返るのではなく、あらかじめ待ち受けるHitech Ceilingが張られた天井へと上向きに反射されます。これにより、サウンドエンジニアがミックスポジションで耳にする前に、反射音が捉えられ、吸音されます。傾斜のあらゆる角度が精密に計算されており、完全にコントロールされた音響パス(Acoustic Path)を実現しています。

✨ 生み出された成果 — 見た目以上の広がりを感じさせるコンパクトな空間
施工完了後、SPU Mix Roomはサウンドエンジニアが「モニターから聴こえる音は歪みのないリアルなサウンドであり、フラッターエコーや定常波(Standing Waves)に惑わされることはない」と確信できる空間へと生まれ変わりました。
この部屋で制作されたミックスを他のシステムで再生しても、同じように聴こえます。それは、最初から音に対して誠実な部屋でミックスが行われているからです。
「優れたミックスルームとは、音を良くする部屋ではありません — 音の真実を聴き取らせてくれる部屋であり、それによってあなた自身が音を良くすることができるのです」
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