天井が単なる「天井」ではなく、デザインの一部であるとき
| プロジェクト情報プロジェクト名 : DTGO Campus所在地 : バンナー通り Owner : MQDC Designer : MQDC Solution : Trandar ZIVANA |
現代のオフィスビルにおいて、天井は単に設備配管を隠すだけでなく、空間デザインにおける重要な要素の一つとなっています。それは空間の雰囲気、企業のアイデンティティ、そして利用者の体験を創り出します。これこそがDTGO Campusプロジェクトで具現化されたコンセプトであり、モダンで自然とつながり、新たな視点から企業のイメージを反映するワーク環境を求めるオフィスのあり方です。

一般的なオフィスビルでは、天井には既製グリッドのTバーシステムがよく採用されます。汎用的なシステムではありますが、モダンさと空間の独自性が求められるデザインにおいては、このような天井の形状は多くのビルで繰り返される既製品のように見えてしまうことがあります。
DTGO Campusにおいて、 デザインチームは独自性のある雰囲気づくりを目指しました。
そのため天井は設備を隠すためではなく、 あえて設備を露出させるデザインとしています。 これにより、モダンで開放感があり、建築構造の躍動感を感じられる空間を演出しています。


DTGO Campusのインテリアにおけるもう一つの重要なコンセプトは、 自然とのつながりを感じさせる雰囲気を創り出すことです。
そのため、採用する素材には温かみと自然な質感が求められました。 同時に、オフィス空間に求められる音響性能を満たす必要もあります。 こうした理由から、同プロジェクトでは自然な木毛のテクスチャーを持つ木毛セメント板(Wood Wool Panel)の吸音パネル、 Trandar ZIVANA が選ばれました。
木繊維のテクスチャーが温もりある雰囲気を醸し出し、 一般的な天井材とは異なる、デザインの際立つ要素となっています。

DTGO Campus 内では、空間に多様性を持たせるため、Trandar ZIVANA が様々な形で採用されています。オフィスの特定エリアでは、ZIVANA パネルをバッフル(ルーバー)状に吊り下げる設計としています。このような配置により、天井のリズム感が生まれ、同時に上部の設備配管をあえて露出させるデザインとなっています。
一方で、オフィスの別エリアでは ZIVANA を天井にフラット貼りする仕様を選択し、ワークスペース内の反響音をコントロールするとともに、建築的な個性を放つテクスチャーを作り出しています。
本プロジェクトの重要エリアの一つがオーディトリアム(講堂)です。こうした空間は、会議やプレゼンテーション、社内イベントなど、多様な用途に対応しなければなりません。
そのため、天井には Trandar ZIVANA を全面に敷設する設計とし、室内の反響音の吸収を図り、フラッターエコー(残響)を軽減することで、発話や音響システムからの音声をより聞き取りやすくしています。
音響性能に加え、ZIVANA の表面仕上げは、大空間でありながら、温かみのある自然な雰囲気を空間にもたらしています。

DTGO Campusプロジェクトは、オフィスビルの天井が 単なる設備の目隠しにとどまらず、 空間のデザイン要素となり得ること を示す好例です。空間の奥行き、美しさ、そして音響性能を同時に高めることができます。 それは Trandar ZIVANA という素材の採用によって実現されており、デザインと吸音性をひとつの表面に融合させています。
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