
吸音天井は塗装可能ですか?
吸音天井の上から塗装することは可能ですが、塗装によって吸音率(NRC)が低下します。塗料が材料の微細な気孔や音響エネルギーを吸収する表面を塞いでしまうためです。低下の度合いは、塗料の種類、塗膜の厚さ、塗装回数によって異なります。性能を大きく損なわずにご希望の色を実現したい場合は、製造段階や施工時にカラーをお選びいただく方法が最もおすすめです。例えば、Seamless Acoustics システムおよび Acoustics ZIVANA パネルであれば、後から再塗装するのではなく、最初からお好みのカラーをお選びいただけます。
吸音天井の仕組みは、音波を特別に設計された気孔や表面から素材内部へと浸透させることにあります。音波が繊維構造や内部の気孔を通過する際、そのエネルギーが微量の熱へと変換されることで吸音されます。これは、硬い表面のようにそのまま音を反射させるのとは異なります。
素材表面に塗装を施すと、特に油性塗料のような厚い塗膜を形成するものでは、気孔が塞がれたり、内部への音波の侵入経路が遮断されたりします。その結果、音波が吸収されずに跳ね返される割合が増加します。工場出荷時に測定されたNRC値は、このように表面を覆う塗膜の厚さに応じて低下することになります。
塗料の種類 浸透性の高い薄膜の水性塗料は、油性塗料や塗膜が厚くなる塗料に比べて影響が少なくなります。
施工方法 スプレーによる薄く均一な塗布は、ローラー施工よりも影響が少なくなります。
塗装回数 美しく不透明な仕上がりを求めて塗り重ねる回数が増えるほど、気孔がより多く塞がれてしまいます。
下地素材の種類 もともと微細な気孔を持つ素材は、粗いオープン構造を持つ素材に比べて塗料が塞がりやすくなります。
一般的に、どうしても再塗装が必要な場合は、音響材専用に指定された薄膜塗料を選定し、NRC値への影響を最小限に抑えるために可能な限り薄く吹き付ける必要があります。
施工後の再塗装は、どれほど注意を払っても吸音性能に必ず影響を与えるためです。特注色の吸音天井を必要とするプロジェクトにおいて推奨される方法は、製造または施工の段階でカラーを選択することです。メーカーが色合いと吸音表面構造の両方をコントロールし、性能を損なうことなく調和させることができるためです。
Trandar Acoustics では、製造段階からカラーや表面仕上げをお選びいただける吸音天井のラインナップを多数ご用意しております。特に Seamless Acoustics Solution シリーズの NanoGain は、製造段階から表面仕上げと色合いを自由にお選びいただけるため、ご希望のデザインを実現しながら、設計通りの吸音性能を維持することができます。ホテルのロビーやデザイン性が重視される空間など、特定の色調でシームレスな天井をお求めのプロジェクトに最適です。また、Trandar ZIVANA ボードは、音響性能を一切損なうことなく塗装が可能なため、多彩でオリジナリティあふれるデザイン設計が可能です。
すでに天井を設置された後で、どうしても色を塗り替えたい場合につきましても、Trandar Acoustics チームが NRC 値への影響を最小限に抑える塗料の種類や塗装方法についてアドバイスいたします。
プロジェクトに向けた吸音天井の色選びでお悩みでしたら、ご希望の色合いが Trandar のどの製品ラインにあるか知りたい場合や、吸音率への影響についてご相談したい場合など、ぜひ Trandar Acoustics チームまでチャットでお気軽にお問い合わせください。
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